REPORT
開催レポート
郡上里山株式会社の取組
企業・団体概要
■企業又は団体名:郡上里山株式会社
■開催場所:岐阜県郡上市
■実施期間:11月22日・11月23日(1泊2日)
■参加人数:11名
命を繋ぐ止め刺し見学 狩猟をリアルに体感する
鳥獣被害対策に取り組む人材を増やし育てることを目的に、都市部の方に向けた狩猟の魅力を伝えるツーリズムやイベントのほか、地域の農家の方々に向けた捕獲技術を伝える研修会などを開催しています。また私たち自身も、里山の生態系を守るために造林業を営みながら、苗木をシカの被害から守るための対策を実施しています。 私たちが重視しているのは、イノシシやシカを捕獲して減らすことではなく、適切に捕獲し、捕獲した動物を地域資源の一つとして活用することです。造林によってイノシシが豊かに暮らす環境を整えると同時にその恵みをいただき、この地域を日本一美味しいイノシシの産地に育てたい、そして獣害を「獣益」に変えたい、という思いで活動を続けています。

林野庁の職員より、森林におけるシカの被害と効率的な捕獲についての講習をおこなっていただきました。周囲を山林で囲まれている郡上市では重要な内容です。

小林式誘引捕獲法と呼ばれる捕獲技術について、直接実演をしていただきました。この捕獲手法は初心者の方でも設置がおこないやすい捕獲手法です。シカが餌を食べる際に、口元へ前足を置く修正を利用し開発した捕獲方法です。
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kokuyu_rinya/kobayashishiki/kobayashishiki.html

参加者も実際に小林式誘引捕獲法によるくくり罠の設置体験をさせていただきました。有資格者が参加者をまわり、ちゃんと罠が作動するかチェックをおこないました。固い地盤や木の根にあたってしまい、設置に苦戦する参加者もいましたが、最後にはコツをつかみ自分なりの根拠・理由をもって設置場所を決めることができました。

郡上市内の食肉解体場に見学に伺いました。実際に捕獲されたシカの個体を見たことで、狩猟というものをよりリアルに感じることができました。ジビエによる利活用に関心の高い方も多く、参加者の熱量が一気に高まりました。

2日目の朝の研修では、急遽郡上里山株式会社にシカがくくり罠によって捕獲された連絡が入り、郡上里山株式会社のみなさんとともに現地に向かいました。くくり罠によって捕獲されたシカを発見後、止め刺しをおこなう現場を見学しました。

2日目の最後に、参加者全員で意見交換をおこないました。特に猟友会との接点の作り方に関心のある参加者も多く、郡上里山株式会社のみなさんより実体験をお話しいただきました。「みなさんが住民側であったり、猟友会側として受け入れる側になったときに、どういう人に来てほしいと思うか考えてみたらどうか」という問いに、相手の視点から物事考えてみることの重要性を知るきっかけをいただきました。参加者からは、地域のボランティアから参加してみるなど、さまざまな意見がでました。