REPORT

開催レポート

株式会社日向屋の取組

企業・団体概要

■企業又は団体名:株式会社日向屋

■開催場所:和歌山県田辺市

■実施期間:1月31日・2月1日(1泊2日)

■参加人数:8名

若手農家が描く 持続可能な農業とジビエ活用

日向屋は、鳥獣被害の要因となっている耕作放棄地の増加や農業の担い手不足といった課題の解決を目指して、和歌山県田辺市上芳養日向地区の若手農家が集まって立ち上げた会社です。本業である農業を営む傍ら、作物を荒らすイノシシやシカを自分たちで捕獲しています。さらに、ジビエの解体処理施設やジビエ料理のレストランを地域に誘致し、猟友会とも連携しながら、捕獲・加工・流通の一連の工程を地域で完結できる体制を築いてきました。 また、鳥獣被害に遭っている他の農家に対しても捕獲の取り組みを促しています。捕獲した動物を日向屋が引き取って農家の負担を軽減することで、鳥獣被害対策への取り組みを拡大するとともに、捕獲量をしっかりと確保して解体処理施設の効率的な運営やジビエの安定供給につなげています。

捕獲から活用まで。農家が主導する地域活性化

株式会社日向屋の岡本代表から、田辺市における鳥獣被害対策の現状と対策事例の紹介をしていただきました。イノシシやシカによる被害の状況を聞き、改めて被害対策を強化していくことが喫緊の課題であることを認識します。

里山問題研究所はこんな取組内容を行っています!

田辺市内の山林に入り、実際に鳥獣被害対策が御壊れている現場を見学します。道中では、獣道の見分け方の解説や、野生動物の痕跡を見つけ、どんな動物かをプロファイリングする手法などを学びました。イノシシのぬた場、一方向から、体をこすりつけた跡などを発見。動物の行動を予想します。

里山問題研究所はこんな取組内容を行っています!

くくり罠の仕組みと罠の作成体験を行いました。ばね部分の取り扱いに苦戦しながら、体重をかけた力のかけ方を学びました。安全な罠のかけ方や、動物に必要以上の痛みをあたえないための工夫など罠の作成体験ならではの学びを得ることができました。

里山問題研究所はこんな取組内容を行っています!

くくり罠を設置するならどこに設置をするか、イノシシやシカなどは、足元にある樹木や石などの障害物などを避けて通ります。そのため獣道上に倒木などがあった場合には樹木をまたいで前足をおろすことが予想されます。実際のフィールドでは、動物の行動を予想しながら罠を設置します。

里山問題研究所はこんな取組内容を行っています!

罠を設置した後は、かかったことを知らせるセンサーカメラを設置します。自然環境のなかでは、カメラは違和感のある物体です。野生動物に違和感を感じさせず、かつ罠の周囲を監視できる設置をおこないます。

里山問題研究所はこんな取組内容を行っています!

参加者全員で2日間の研修においての感想などをディスカッションしました。鳥獣被害対策と、農業の持続は、地域経済の活性化のためには必要不可欠であること。また被害個体をただ捕獲するのではなく、地域住民と連携しながら地域の資源として活用することの重要性を学ぶことができました。